今年買ったマンガ862冊 + (Kindle Unlimited 30冊) の中で、特に印象深かった一部を抜粋して一言感想を書いていきます。ジャンル別っぽくまとめてますが、別に作品を分類しようとしてるわけではなくて、自分がどのあたりに興味持って読んでるかの目安くらいに思ってください。なのでそれはそこじゃないでしょと言われても知りません。
専門
各職業を始めとして、世の中には色々な専門知識や技術などの体系を要求する分野がありますが、自分自身が関わる専門以外の体系に触れる機会は少ないです。僕が関わりの薄い分野を覗き見ることができるマンガは、好奇心が満たされるジャンルです。
US-2 救難飛行艇開発物語
新型の飛行艇開発のノンフィクション。モノのエンジニアリングにまつわるドラマが面白い。
ふたりソロキャンプ
簡潔なタイトルなのにすべてを表していてすごい。最近は恋愛要素に振っている模様。薀蓄は限りがあるからね。
ワンダンス
寡黙な学生がダンスをやる話。音楽とも密接なテーマで、描くのに腕力要りそうなものだけどすごく表現されててすごい。
趣味のラブホテル
特徴的なラブホテルを巡る体で紹介してくれる。実際の名前は出ない(けど実在するらしい)。百合っぽい感じもあるけどカシオペアは天使なので性別がないし生えている。
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見
病理医というある意味フロントではないところの話だからか、患者との感動話よりは病院というシステムや医療にフォーカスが当てられているのが好き。今年は医療系結構読んでるかもしれない。
海猿
海上保安官による海難救助がメインの話。レスキュー、すごいです。ご苦労さまです(語彙)。
まりんこゆみ
日本の JK が海兵隊に就職する話と表紙に書いてあるとおり(わかりやすい)。海兵隊あるあるっぽいスタンスで進んでいくけど何もわからないのであるあるなのか創作なのか何もわからない。
ハコヅメ~交番女子の逆襲~
独特の軽妙な掛け合いが好き。急にかなり長い長編に入ってしまって、新刊出るたびに買って読んでるだけだと思い出せないけどなんとか完結してくれた模様。元来感動とか煽ってくる系じゃなかったんだけど長編だとままある。
昭和天皇物語
昭和天皇の伝記。皇室のことよく知らないのでほえ〜となる。
ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~
漫画雑誌というのが世の中で普通でなかった時代に、週刊青年マンガ誌を創刊した話。
健康で文化的な最低限度の生活
新任の生活保護ケースワーカーが主人公で奮闘する話。人間〜ってなるので好き。
腸よ鼻よ
時の病(?)となった潰瘍性大腸炎持ちの筆者が、割ととんでもない紆余曲折を経験しながらもなんか雑なギャグにしててウケる。
アクタージュ act-age
少年マンガ的ノリが全面的に出ていて本来僕は苦手な雰囲気なんだけど、面白さの腕力で読まされてしまう。打ち切りは残念。
ブルーピリオド
夢がなかった少年が美大生になったり美大生として過ごす話。結構熱血だけど敵はいなくて自分の内面と戦ってる感じ。美術全然わからんので面白い。
最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―
美術大生の妻を持つ筆者の、東京藝大エッセイ。
舞妓さんちのまかないさん
癒やし枠。舞妓さん・芸姑さんの世界は全く知らなかったのでほえ〜となる部分も多い。
前科者
保護司という職業(と言っていいのだろうか、無給の国家公務員でありボランティア)を知らなかったのでほえ〜となる。羊の木を思い出した。
人間
人付き合いって難しいですよね。
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。
人にどう説明するか考えてたら、MTG 版ハイスコアガールというのを思いついてしまった。タイトルは《神の怒り/Wrath of God》のテキストのパロディ。
夫のちんぽが入らない
人間〜人生〜で好き。ドチャクソ記号的に酷いやつとか出てこないけど、それでも人間は簡単に追い詰められてこわれてしまう。2人で暮らしていくってのはそんな簡単なことじゃねえんだ。ドラマ化が決まって、タイトルがひどいみたいな話ばかりがよく流れてくる。この世に生まれ出る作品のすべてのタイトルが、自分にとって気に入るものでなければならないと考えている人が世の中には案外居るらしい。
娘の友達
フィクションならではの背徳感みたいなのももちろんあるけど、人間追い詰められるとどうなるか分からないなあというお気持ちも発生する。
明日クビになりそう
主人公の生理的に受け付けなさを娯楽とするマンガ。いや、案外普通に自己投影する人もいるのかもしれない。人の感想読むのが面白そう。
淋しいのはアンタだけじゃない
聴覚障害に密着したノンフィクションといった感じで始まったけど、後半はかなり佐村河内守氏にフォーカスしたレポートになっててそれはそれで。人間〜。
アスペル・カノジョ
発達障害をもつ男女2人が頑張って生きていく感じのやつ。いろいろな試行錯誤のもとに生活のルールを改良していっているので、こうやってなんとかうまく生きていますみたいな方向に収束するのを想像させられる(記号的なタイトルからも)。ところがシリーズが続いても、些細な(に見える)ことで命に関わるような出来事が起こってしまい、根本的に良くなっていくことはないんだとハッとさせられるあたり、リアルかどうかはわからないけどリアリティを感じる。
リウーを待ちながら
未知の感染症が流行していく中での医療側視点。今年売れただろうな。
ヴァンピアーズ
百合枠。舞台は現代世界だけどファンタジーのエッセンスは結構強めな感じ。吸血がえっちで良い。
一度だけでも、後悔してます。
百合枠2。若い大家さんと入居者の百合。かわいい。
ストレッチ
百合枠3。ストレッチのカタログにもなります。
笑顔のたえない職場です。
将棋マンガを描いてる漫画家が主人公の日常?系。かわいくて好き。百合っぽいところもある。
荒廃した未来の地球
拙者、荒廃した未来の地球大好物侍。完全な異世界だとあんまり没入できない性質です。オチが気に入るかどうかに満足度が左右されるかなりギャンブルなジャンルでもあるので、実はそんなに積極的に手を出したくないんだけど、出しちゃうんだなーこれが。法による支配が薄れているので、だいたい人間〜なところも魅力。
地球の放課後
天国大魔境
石黒先生にしては性表現がまま見られる。
望郷太郎
サスペンス
人間〜の一種でもありますが。
マイホームヒーロー
こういう話がフラフラしてるサスペンス読むのやめられないんだけど。
レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ
日本赤軍のやつ。あさま山荘事件の巻からだんだん遡って読んでた。
その他
特殊なやつではなくてむしろ王道のが多いかと思います。自分はあんまり読まないだけで。
プラネテス
未来、普通に宇宙が生活の舞台になっている頃。S.A.C. と並んで1番好きなアニメを公言してるけど原作買ってなかったやつ。キャラの設定とか結構違って驚いた。アニメのアレンジの仕方すごくいいなあ。
ヒナまつり
今一番好きなギャグだったが終わってしまってつらい。連載と時間の進行がだいたいリアルタイムで一致していた稀有なギャグ。
ひろなex.
ポップでかわいい絵のゲーム系4コマ。学生のとき紙で読んでてとても気に入っていたのでデジタルで買い直した。
ジパング
最新鋭のイージス艦1隻が太平洋戦争下にワープしてしまう話。1隻で米空母を叩きのめすシーンが多分有名(そのへんまではアニメもある)。生存戦略の問題や、歴史改変IF的要素、テクノロジーの格差等、何を突き詰めても面白そうな要素満載のチートテーマ。ザ・かわぐちかいじという感じ。登場する自衛官はみんな職業倫理の鉄人という感じなのがファンタジー感あるけど、キーマンが多すぎるのでみんな人間臭く動くと話として収集つかなくなるという問題もありそう。フィクションは登場人物が多すぎると大半の人をいい人にせざるを得ない説。
空母いぶき
尖閣で有事が起きて日本と中国が戦闘状態になり、海自初の正規空母(!)が活躍する話。かわぐちかいじの中ではコンパクトにまとまってるし、登場兵器が新しい(F-35 が大活躍)ので入門(何の?)におすすめ。
空母いぶきGREAT GAME
ロシアが相手のやつ。やっぱり潜水艦はワクワクします。
メイドインアビス
供給ありがとうございます!!
学習まんが 少年少女日本の歴史
いわゆる社会科の勉強が苦手だったのでなんとか補強しようとしている。
銀河英雄伝説
OVA から入って(外伝の一部は未視聴) Neue These とコレを追ってる原作読んでない勢。なんかヒゲの描き方が汚いというか、おっさんが汚いのが気になる。もういいかも。
喧嘩商売/喧嘩稼業
喧嘩、すなわちスポーツでも政治目的でもない戦闘を生きがいにする人たちの話。とことん卑怯なところが好き。先に喧嘩稼業を読み始めて、すごく説明が少ない作品だなと思ったけど、喧嘩商売の続編だと知った。喧嘩商売のギャグが全く刺さらなかったので、喧嘩稼業に突入してからのシリアスな感じが好き。これまで格闘をテーマにした作品全然興味なかったので新鮮。
姉のおなかをふくらませるのは僕
日常+家庭料理。とにかくキャラがかわいいくて好き。もともとは本で買ってたけど応援でデジタル追加購入。色々あったみたいで、自分の好きな姉おなは4巻で終わってしまっているというのを知ってガッカリした。
将棋の渡辺くん
棋士の渡辺明の奥さんが描いた、渡辺明中心のエッセイ。名前は知ってる程度だったけど、お茶目なキャラクターに和む。
惰性67パーセント
美大生たちの日常系。変ゼミとか好きな人は好きそう。
大長編ドラえもん
ドラえもんの長編が子供の頃好きだったのを唐突に思い出して、片っ端から買って読んでる。海底鬼岩城と宇宙開拓史が特に好き。長編じゃないやつでは12巻の「ゆうれい城へ引っこし」が好きで、12巻だけ買った。長編だと思いこんでて探すのに苦労した。
腐女子のつづ井さん
筆者と愉快な仲間たちのエッセイ。愉快で好き。
僕の心のヤバイやつ
あまずっぱ〜いやつはもういいかなと思ってるから買ってなかったけど TL で盛り上がりがちなので読むことにした。
まとめ
今年は買ったけど読んでないのも結構ありました。
モノ増やすと家の空間と、モノが増えた分1つ1つのモノとの向き合い時間とが減るので慎重になってるんですが、電子書籍もハイペースで増やしすぎると1つ1つと付き合いきれないということは実感できました。とはいえ家の空間は取らないのでモノほどタチが悪くはないはず。
あとは、買ったもののリストアップが大変でした。マンガは Kindle にまとめることにしたのでこちらの記事の Chrome 拡張が便利でした。ありがたい。
使えなくなってることあるらしいですが来年も使えるといいなあ。
最後に、メイドインアビスは最高ですね。